夏バテかも?

  • 70代の女性です。
  • 右の背中から腰に掛けて痛みます。
  • 胃の調子が悪く舌が切れて痛みます。
  • とにかく怠く何をする気にもならない・・・
  • 夏バテでしょうかと来院されました。

腰の回転で痛みが酷くなりますがほかの動作では顕著には出ません。
腹診では胃、肝、腎とお腹が硬くそれなりの圧痛点が出ています。
冷たいものを飲んでいるから胃が悪いでしょうか?といいます。
背中の痛いのと怠さを取ってくれとの御達しです。

腰の回転での痛みは、右のF2F6を2回刺絡するとあっさり改善です。
左側の腰の上が痛むようになったとか。
左のF3の刺絡で改善。

胃の圧痛はやや改善されたものの幅が広くなった様だといいます。
ほとんどやらないが舌を出してもらうと・・・
舌がピカピカ、中央が割れて全体がぽっちゃり、舌の両端が歯型ででこぼこ、
一部舌をかんだように赤くなっている。
今中先生の著書からいうと明らかに水分の取りすぎの胃のむくみか。

毎日TVで「熱中症にならないようにこまめに水分をとれ」というので
頑張って飲んでいます。
水分補給を一言でみんなにわかるような注意喚起は難しいな~と思いつつ
中医師今中先生の本の話をしながら、左F1F6の刺絡をしました。

水分補給の大合唱の中、70代後半の患者さんに「水分の取りすぎです」とは
ストレートには言えず、水の飲み方の指導で終わる。
舌の痛さやだるさも生活習慣を元に戻すことで改善されるでしょう。
食事、生活、運動などを見直してほしくて残りの時間はお話し会で終わりました。

ストレスからくる肩こり

20代女性です。
仕事上での対人関係でうまくいかずストレスになっている上、
もともと副交感神経の興奮症状のある人だで
肩こり、頭痛、だるさ、胃腸症状、息苦しさが出ている。

良導絡チャートには本日の不調がすべて出ている。
症状を取るとともに自律神経の調整が必須であろう。
肩こりがひどいので肩、首の凝りにEAPをする。
そのあと、胃腸・内臓の調整、息苦しさは気管支・心臓の調整、最後に自律神経の調整で
治療を終えた。

顔色も悪く下を向いてボソボソと話していたのが、明るい顔色に変わり
目線もずっと上向きになった。何より声が大きくなって笑顔が出てきた。
全身の血流をよくし脳脊髄液の流れを整えて治療終了です。

雨の多い天候と仕事のトラブルからくる自律神経の乱れであろう。
病院へ行けばいくつもの診療科を訪ねなければならないだろうが
その点東洋医学は一ケ所で改善してしまう。
針は痛くないし、お灸も熱くない。

天気病でしょうか?

20代半ばの女性です。
長雨で気分が滅入っているが、肩こり、だるさ、頭痛、めまい、立ちくらみ、むくみ、花粉症の後遺症・・・で調子が悪い。そんな天気病の症状ならとんぼ鍼灸院へと紹介されて来院。
特に肩こりがつらいので治療してほしいといわれる。
コロナでリモート勤務が始まり、PC に向かって最低4時間、スマホで3~4時間だという。
肩こりのほか目の疲れや頭重がある。

全良導絡を計るとH3H4H6の興、F3F4F5の抑にH5の抑。
本日の体調不良の訴えと異常良導絡が見事に一致している。
一番つらい肩こり(左>右)はH5,H6,H4の刺絡で一発で改善。
「うそでしょう!」とびっくりやら???やら。
左F3,F4の刺絡で腰を伸ばすことができて「背中がスッキリしました」
左H3の刺絡で「楽に呼吸ができます」
H5F5の刺絡をすると肩こり、呼吸、頭痛も見事に改善しました。
余った時間はお腹全体をくたくたに緩めて免疫力のアップを。
目窓付近の圧痛点を刺絡すると「目がスッキリ、楽に見えます!」でした。

前線が停滞して低気圧が群発するこんな気圧配置は副交感神経が異常亢進する症状が多く出てくる。何とも言えないだるさやめまい立ちくらみ、首から上がボーとしていてすっきりしない。むくみや痒み鼻水など余計に気分が滅入ってしまう。
汗ばむほどに少し体を動かして交感神経を高め(副交感神経を抑制)るだけでも変わってくる。
その場駆け足とか運動とかいうが、簡単にできるのはやはり散歩である。
外に出れば気分も変わるし、傘をさしてでも外を歩いてくることをお勧めする。
自分に合ったもので自分にできる運動をやってみよう。