ぎっくり腰の後の背中の張り

久しぶりの松本城(5年8月5日)

50才前半の男性。先月ぎっくり腰を治療し調子よく仕事に出ていたが、1週間ほど前からまた前回と同じようなイやな張りを感じると来院された。腰の鈍痛と背中の張りを言われる。
この辺がぼんやりと痛む・・・には自律神経のアンバランスが思い当たるが、酷暑の下での仕事の内容を考えると筋肉の疲れの方が気になる。

背中の張りや痛みの井穴刺絡をするが全く変化なし。
最近の勉強会で「身体の不調は、関節→筋肉→神経の順に考える」と教わった。その順番でまずは骨盤、肋骨、脊柱を整え、次に筋肉で特にアキレス腱、脛、ふくらはぎ、大腿の内側外側を解すようにした。
この時点で腰の感じは改善し背中の張りが少し残っているかなぁ程度になった。触った感じも肩背中全般にやや張りがあるように感じる。うつ伏せで背中全体に吸い玉をかけた。軽めの圧で3分間、本人もほぐれたのがわかるほどに改善した。
最後に猛暑で心臓の負担も大きいと思いH3の刺絡をして終了した。
この暑さの下での作業は筋肉も内臓も相当なダメージを受けそうだ。
早めの用心で大事に至りませんように!

手首の手術痕が痛い

愛西市は恒例の蓮見の会でした

70代の女性です。
手首を複雑骨折してプレートを入れる手術をした。今月に入りリハビリに通いだした。
手をつくと手掌側が痛く力が入らない。また手首を回すと小指側が痛い。

動きを確認して、H2,H3,H4の刺絡をする。痛みは10→3ぐらいになった。
痛い方の前腕の筋肉が硬くなっているし肩甲間部の筋肉も硬く肩こりもひどい。
特に前腕の筋肉を骨から剥がし肩甲下筋、大・小胸筋、大・小菱形筋を剥がすと更に改善したここまででほとんど痛みは改善した。
最後に動きの悪いところ、圧痛のあるところを調べて、手首、肘周りへ円皮針5枚位を貼と、「腕が軽くなって手首がよく回ります。痛みは消えました」という。
痛みが怖くてリハビリもあまり行きたくなかったがこれなら大丈夫、しっかり通って早く良くなおしますと喜んでおられた。
「苦しんでいる目の前の痛み」をとることを最優先すべきだとつくづく思うこの頃です。



つまずき易い、足が挙がらない

暑くなってきたが花は元気で羨ましい

最近よくつまずくようになった。と70代の女性です。
外でも中でもちょっとした段差が怖い。
膝が挙がらなくなってきたような気がするといいます。

腰も肩も気にならないが膝がねぇと言われる。測定すると結構な肩こりや胃腸の不調が見えるがまずは主訴の膝から。
足の指、足首の圧痛点を見ると甲に3点強圧痛点が出た、が押えて膝を上げてもらうも変化は感じられない。
膝裏と前を通る経絡の刺絡をするとやや軽くなったようだ。
大腿部から鼠径部にかけての筋肉は飛び上がるくらい痛く凝っている。
大腿直筋を中心に鼠径部まで手技でゆるめたあと激痛箇所に円皮針を貼る。
膝を上げる動作は胸の筋肉を使うので大胸筋小胸筋を剥がすようにゆるめる。
ここまでやると自分の足でないように軽いし、膝も上げ易いようだという。
膝を上げる動作は大体の前の筋肉と胸の筋肉がしっかり動いてできるものと改めて認識した。

我慢し過ぎの膝痛

初めて咲いたハイビスカス

70代後半のご婦人です。
若いときから何事にも一生懸命、人一倍の頑張り屋さんでした。
膝が痛くての来院ですが、調べていくと昔捻挫した足首が一番の原因のようです。
相当痛かったが医者にもいかずに我慢していた。そのうち治るだろうと思っていた。
痛い姿勢で圧痛点に円皮針を貼り刺絡をして歩けるようにはなりました。


若いときの捻挫が原因と言っても納得できません。
でも話していくうちに自分のことは顧みずに働いて働いての毎日だった。
もう少し自分を大事にしておけば良かったのにねぇ
そんな心境になりました。
でも今の年配の先輩諸氏はそれが当たり前の時代だったかも?
こんなに繁栄させてくれて本当にありがとうと頭が下がります。

起床時の一瞬だけ腕が痛い

 

台風が来た時から始まったようだが、朝の起床時に両腕の外側がいたむ。
動き出せば何ともないのだが朝一番のこの痛さを何とかしてほしい!と。
肩も凝っていて両腕の挙上も頭の前後屈も回旋もひきつりや痛みが出る。
筋肉も自律神経も影響していると思われるが、今現在は全く症状がない。

こういう時は帰ってもらいなさい!とむかし先輩に教わった。
痛みや可動域制限など不調が出てないときはそれを改善するすべがないからだ、という教え。
しかし今日の患者さんは遠くからわざわざお越しいただいていて、何らかの治療で楽になりたいと訴えている。
治療しても効果があったかどうか明日の朝にならないとわからないことを患者さんによく話して、良導絡の測定結果をもとに治療することにした。

肩回りの筋肉の緊張と胃腸の不調。副交感神経の緊張。呼吸が浅いなどの所見が出たので、それに基いて治療に入った。
最後に副交感神経の亢進を抑えるH5F5で終了したが明日の朝が楽しみだ。

蜂に刺された!→吸い玉で助かった。

観戦後 蜂も車に乗ってきた

孫たちの練習試合が近くの公園であったので、暑いけど久しぶりの雄姿を見ようと出かけた。
試合終了で即帰宅!家の駐車場近くで左肩がモゾモゾ、無意識に手で払うとチクリときた。

小型の縞模様の黒い蜂で暑いせいか動きも鈍い。
即刻死刑にしたが上腕の外側に毒針ミサイルを撃ち込まれた。
当初は何とも感じなかったが3~5分経っただろうか?しびれるような痛さになってきた。 
治療室に戻り患部を刺絡し3号玉の吸い玉をした。
チョット流れるほどの出血で10回くらい吸いだした。これでオシマイ!

その後体調の変化もなくすっかり忘れている。
たまたま吸い玉が近くにあったからよかったがこれがグランドだったらと思うと・・・
大成功の自己治療でした。

 
 

握力の低下と指先のシビレ

大阪の夜は刺激的だった

大阪での勉強会で握力低下の女性、指先のシビレの女性がモデルとなった。
勉強会から約2ケ月、今日は50代の女性がほぼ同じ症状で来院された。
偶然なのかこういう現象はたまにあることで、「勉強したか?」と神様がお試になっていらっしゃる時だと理解している。時には同じような症状の患者さんが複数人続くこともある。

握力の低下は副交感神経の亢進や肩甲骨周りの筋肉の凝りからも発症することがある。
自分の指を握ってもらって握力の程度を知ってから、交感神経興奮の刺激をするも
あまり変わらず。
神経的なものより筋肉の方が感受性が高いと考え肩甲骨上部の筋肉をほぐした。
腕から肩回りの筋肉をほぐすとさらにさらに握力は回復し満足された。

指先のシビレは指の先から15滴前後の出血をさせる(刺絡療法)とその場でシビレ感は取れた。いつものように「どうして?」「なぜです?」の声が出る。

握力低下の施術は大阪での勉強会の内容をアレンジ、しびれは刺絡療法を取り入れて対応した。私は自分独自の治療法を作ったわけでもないし、無流派だから師匠のやり方にこだわるわけでもなく、先輩諸氏が生涯をかけて築き上げてくれた療法を、制限なしにいいとこ取りで使わせてもらっている。「使わせてもらいます。ありがとうございます」これだけは忘れずに念じながら・・・星の数ほどある●●療法の中から自分の身の丈に合ったものを使わせてもらう。目の前の患者さんの不調や苦痛が一刻も早く改善されることが最優先だと思うから。

左手首の捻挫

患者さんから頂きました  

70代女性です。三週間ほど前になるが雨で滑って左手をついた。
手首から肩まで腫れて痛むので整形外科でレントゲンを撮ってもらったが骨には異常がないとのこと。
痛み止めの薬とシップが出たがまだ痛むのでと来院された。
手首の回旋と背屈で痛みは強く、手首から肩まで重く痛んで動きも悪い。

H2とH3H4の刺絡で痛みは10→2~3になった。
刺絡は痛がるし出血もしにくくあまり好まない患者さん。
残りは手技で対応することにして、指から手の甲までの筋膜リリース。
肩甲骨周りのほぐし。首の前後屈回旋の可動域改善を行う。
この時点で手首の痛みはゼロになる。
最終的なチェックで痛みはないが前腕が重いような感じとのこと。
手首、肘周りの圧痛点を抑えて動かすと5か所ほど軽くなると感じるところがある。
パイオネックスを貼ると思わず笑顔がこぼれた。
どこであっても痛いことは気分的にも辛いもの。顔も曇ってきつくなる。
痛みが取れると百合のようにパァッ!と明るく笑顔になる!
お役に立ててよかった~

台風一過身体が重い

先週の大きな台風が去って青空とともに暑くなってきてた。
青空のような気分を期待していたがなんだか調子が悪い!

おかしいと思いつつも仕事が忙しく会社へは行っているが気分がすぐれない。
頭が重い
身体が思うように動かない。
食欲はないが冷たいもの(アイスなど)が欲しいと思う。
痛いところが頭、肩、腹、膝、腰と次々と動いていく。
何よりも花粉症がぶり返したようで苦しい。

気圧の変化や急激な気温の変化で副交感神経が亢進することで起きる症状をお伝えするとそれで合点ですといわれる。
H5F5の刺絡を2回して円皮針をお渡しした。
頭スッキリ身体が軽くなったと笑顔でお帰りになった。
劇的に改善すると患者さんばかりかこちらも嬉しく幸せな気持ちになりますね! 

帯状疱疹後神経痛

千葉県で治療院を開いている仲間の先生から紹介された帯状疱疹後神経痛の女性の患者さん。
発症から1週間ほどになるが右の背中、胸、わきの下がピリピリとした痛みが取れなく鎮痛剤で紛らせている。発信の痕は赤黒くなっているが、特にわきの下が痛むという。

全良導絡を計るとまだ副交感神経の興奮が認められるし
発疹の痕が痛んだり違和感が残っているので
左H5、F5から右F5、H5と順に刺絡をしていく。
左側が終わるころには「あれ!」という感じで痛みに変化が出てきて
両方のH5F5が終わった時点でピリピリが消えてドーンとした違和感に変わった。
初診であるので深追いせず、眼精疲労等の治療をしたのち
再度H5F5の刺絡で終了。

翌日、ピリピリとした痛みは朝起きたときだけでずっと収まっているとのこと。
H5F5の刺絡を中心に治療。こだわりのお腹の治療(胃のむくみ)も併せて行う。
日曜日を挟んで3回目の治療。ピリピリした痛みはなくなったという。
発疹の痕をなでてもらうも痛みもなく笑顔が出てきた。
お腹の治療、肩こりの治療を手技で加えH5F5の刺絡を2回やって終了。
次回は1週間後とし何か違和感でもあったらすぐ連絡してもらうようにした。

帯状疱疹が井穴刺絡で簡単に素早く改善することはあまり知られていないと思う。
しかも早く簡単に治るばかりか、何とも頑固な帯状疱疹後神経痛に移行するのを極めて高い確率で阻止できるのだ。
帯状疱疹後神経痛になってしまったら、まず井穴刺絡を受けることをお勧めする。
神経痛で苦しむこともなく速攻で改善することを是非覚えておいてほしい。
自分も家族も友人知人も帯状疱疹になってしまったら、一刻も早く井穴刺絡を・・・
と吹聴しておいてください。
井穴刺絡が絶対お役に立ちます!!